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吾輩は犬である。

吾輩は犬である。ミニチュアダックスフントという小型犬である。

5年前に成田市のとある犬好きの家庭で5匹兄弟として生まれた。

生まれて2か月余りたったある日、今のご主人に引き取られ、小次郎と名付けられた。

当時は小さくて可愛かったと、最近よく言われるようになった。

今は8キログラムを超えとても小型犬とは言えないくらい大きくなっている。

しかし我が家に近づく不審者に対して威嚇するときは、今でも猛ダッシュで対応している。

留守番が嫌いなので、出来るだけ飼い主に付いていけるようお願いするが、ドライブは苦手で、いまだに車の中に吐き戻して嫌われている。

思えば、成田から貰われてくるときも車の中で戻していたので、5年たっても車酔いは克服できていない。

飼い主は、私が来てから旅行に行きにくくなったとボヤいている。ペットと泊まれる宿も多いが、飛行機で行く旅行は連れてってくれない。

そこでかどうかわからないが、1年前にキャンピングカーを買ってくれた。どうも私と一緒にどこでも出かけられるようにしたかったようだ。

ところがだ、私は車に弱い。留守番は嫌だから、ついては行くが、よくキャンピングカーの中でも戻している。

私の家族は、吾輩の他に5人いた。お爺ちゃんは認知症で、私を「ベル」と呼ぶ。昔飼っていた同型の犬の名前らしい。95歳で亡くなった。

おばあちゃんは、ボケてはいないがある日突然亡くなった。動脈瘤という爆弾を抱えていたらしい。吾輩には、お爺ちゃんやおばあちゃんを慰める犬としての使命があったようだ。

大役を無事遂行して、今は自由奔放に生きている。

残った家族は3人、夫婦とその一人息子である。みんな犬好きで、かわいがってくれるが面倒くさい。ほかの2人に隠れておやつをくれる。そんな訳でどんどん太ってしまう。

医者からはこれ以上太らせないよう注意されていた。どうなることやら。


by TERU4709 | 2017-05-17 11:55 | 犬のきもち